(おかみねこふん)
吉野川左岸の丘陵中腹に位置する。墳形は円墳で、規模は直径15m、外部施設として葺石を施す。
埋設施設は吉野川の結晶片岩を積み上げた、西に開口する両袖式の横穴式石室で、玄室の奥壁寄りに箱形石棺を置く。
奥壁には石棚を造り付け、奥壁・前壁は天井に向かって僅かに石材を持ち送り、側壁はやや急角度に石材を持ち送る。
羨道は袖石が内側に突出する構造で、その前面に板石を置いて閉塞していたと考えられる。石棚や閉塞方法など、同じ石材を使用した吉野川下流の和歌山市岩橋千塚古墳群の横穴式石室と類似する点が多く、紀氏との関係が注目されている。
出土遺物は石棺内から金銅装単龍環頭大刀が出土したほか、石棚の上から須恵器杯蓋と鉄鏃、石室内から素環頭金銅装黒漆大刀、鉄鉾などの武器類、鉄斧刀子などの工具類、金環やガラス玉などの装身具類、須恵器・土師器などの土器類が出土した。
奥壁に石棚が確認できる石室内部
奥壁に石棚が確認できる石室内部
岡峯古墳
岡峯古墳


住所 吉野郡下市町阿知賀
アクセス 近鉄 下市口駅 徒歩20分
時間 自由
費用

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