(こうのさんしぜんこうえん なべくらけい)

神野山自然公園の東西を延長約650m、幅平均約25mに渡って、川のように巨岩怪石が堆積している。
また、この谷を流れ下る水は岩石の下を深く伏流し、岩の間からかすかにその水音のみを聞くことができる。
神野山自然公園 鍋倉渓
鍋倉渓

神野山周辺の岩質
大和高原地域一帯は花崗岩質で形成されているが、神野山だけは角閃ハンレイ岩という深成岩(火成岩の一種)でできているので非常に硬いため、浸食に耐えて現在の山容となったと考えられている。
成因
伊賀の天狗と神野山の天狗が喧嘩をして投げ合った岩だという伝説や火山の溶岩が流れ出して硬化したものなどといろいろと俗説がある。
しかしながら、この成因は、次のように考えられている。
  1. 前地質時代に山の表面が風化
  2. 次第に細かく土壌化する際に、角閃ハンレイ岩の特に硬い部分が風化に耐えて岩石のまま残る
  3. 当時の谷底に自然に移動して集まる
  4. そのまま後地形の変化に伴って現在のように浅い谷となり岩石が長い列をなして堆積した
  5. 流れ下る水は一層谷底を深く浸食して岩石の下をくぐり全くの伏流となる

名前の由来
堆積した岩のそれぞれがすすけた色をしていることから鍋の底を連想させるということが由来であると言い伝えられている。
鍋倉渓 上流
鍋倉渓 上流
鍋倉渓 下流
鍋倉渓 下流

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