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磨崖仏
6月に境内を散策すると、所々にアジサイが咲いていて、彩を加えている。
所在地 |
- 元山口駅を生駒方向へ、竜田川を渡ったところに位置する
歴史 |
- 天平18年(746) 春日社に参詣していた行基が竜神のお告げを受け、聖武天皇の勅許を得て、椣(しで)の霊木に薬師如来を刻んで堂宇を建てたのが起源と伝わる
- 天正年間(1573~1592)に松永久秀の焼討に遭い、寺領は没収される
- 寛文5年(1665)には本堂を再建し、坊舎も復活
- 江戸時代末期には次々と廃絶
- 明治時代、桜ノ坊も火災で全焼
建造物 |
- 創建 : 四町四方の境内に、寺領700石、金堂、大講堂、阿弥陀堂、護摩堂、三重塔、食堂と塔頭36
- 現在 : 山門、本堂、護摩堂、無量寿殿
特徴 |
- 宗派 : 真言宗室生寺派
- 本堂には藤原時代の本尊薬師如来像を祀る
- さらに、一組の薬師如来三尊像を安置する
⇒ 中尊は19cm、光背や台座も当初のもので南都椿井大仏師次郎と天文8年(1539)の墨書銘がある - 本堂西には、鎌倉後期から江戸前期のものと推測される磨崖仏が刻まれている
国宝・重要文化財 |
- 特になし
行事 |
- 1月3日 椣原勧請掛け
古来より村の境界から入ってくる悪霊や厄病を阻止するとともに身体堅固、五穀豊穣、子孫繁栄を願って勧請綱を張った民俗行事で、椣原では水の神の龍神信仰とも結びついている。
磨崖仏
- 右上から左下へと14体刻まれている
- 右上部:高さ88㎝の山型の龕(がん:仏像を納めるために、岩壁を掘り窪めた場所)に宝篋印塔
- 中央部:方形彫込みに像高56㎝の阿弥陀坐像
- 右下部:地蔵立像
⇒ 天正14年(1586)、「茶々(茶人)逆修」の銘がある
⇒ 上部には庇を取り付けたとみられる横長のほぞ穴がうがたれている
⇒ 『多門院日記』によると戦国末期に平群谷を支配した嶋左近清興の妻が「ちゃちゃ」であることから、その逆修(生前の供養)の供養仏と考えられている
6月に境内を散策すると、所々にアジサイが咲いていて、彩を加えている。
住所 | 生駒郡平群町椣原53 |
アクセス | 元山上口駅 ~徒歩10分 |
時間 | 自由 |
費用 | 本堂拝観(要予約:20名以上団体のみ)400円(説明付450円) |
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