(ふすまだりょう) 衾田陵



西殿塚古墳



本墳は継体天皇皇后の手白香皇女(たしらかこうじょ)の衾田陵に治定されている。龍王山麓に位置し、前方部を南に向ける。すぐ東には東殿塚古墳が主軸を揃えて存在している。全長は230m、後円部径は145mである。最大の特徴は、東から西側にかけての傾斜面に築造されたため、東西の比高が13mもあり、よって西側には「エプロン状張り出し部」と称される基壇が存在することである。
また、墳丘の特徴として前方部頂上に一辺約20mの方形壇が存在するが、埋葬施設を示すのか否かは不明。内部施設、副葬品の情報についても何も知られていない。
墳丘周辺の発掘調査によって葺石の墓底石が検出され、本来の墳丘が現在の宮内庁の敷地外まで広がっていることが明らかにされた。また、その際に出土した埴輪は、いわゆる有段口縁をもつ特殊円筒埴輪で、円筒埴輪に先行して製作されたものと考えられている。特に、口縁部には鋸歯文の文様が刻まれたものや、透かしの形状が三角形であることなど、特殊器台形埴輪から円筒埴輪に至る過程を検討していく際に欠かせない資料である。





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衾田陵(Google Mapより)







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