(げんぴんあん)
桓武天皇や嵯峨天皇から厚い信任を寄せられた平安時代の僧・玄賓僧都が隠棲したと伝わる場所。
大神神社の北にあり、周りは白壁で囲まれた小さな寺である。
また、玄賓をモデルとした謡曲『三輪』の舞台としてもよく知られている。門前は美しい石畳の道が続き、古道の雰囲気を残す山の辺の道の中でも特に趣のある場所である。
境内は本渡の他、庭園があるだけだが、堂内安置の不動明王 【重要文化財】は内刳りのない一木造ながら細かな装飾も見られる藤原時代の作である。
5段の瑟々座(しっしつざ)に坐り、両眼を見開く東寺系の像である。 玄賓の庵の跡を江戸時代に中興、大神神社の御神体である三輪山の檜原谷にあったというが、明治初期の神仏分離で現在の地に移された。
今も柏手を打ち合掌するという、神仏習合の風習が残っている。 世阿弥作と伝わる謡曲『三輪』では、世を捨てた僧都と三輪明神の化身である女性が知りあう場所として登場する。
女が神の化身であることを知らない僧都は乞われるまま衣を与え、後にその住まいを訪ねて女姿の三輪明神から三輪の故事神徳を聞くという筋だが、有徳の僧、玄賓の人柄をよく表している。
玄賓庵 山門
山門
玄賓庵の門前の石畳の道
玄賓庵の門前の石畳の道

ブログ村のランキングに参加しています。
良かったら 1日に1回、↓ の3つのバナーのいずれかをCLICKして、
応援してください。よろしくお願いします。
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 奈良県情報へ にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ