(こせでらあと)
近鉄吉野線とJR和歌山線が連接する吉野口駅のやや北方の両線にはさまれた三角形状の地に、塔跡とその心礎が残る。その傍らには、大日堂という小さな堂に転用された礎石がある。
巨勢寺は古代豪族巨勢氏の氏寺であったと伝えられるが、『日本書紀』朱鳥元年(686)の条に、封200戸を巨勢寺に施入の記載があり、平安末期にもなお寺号を残している。
現在残っている塔の心礎には径89㎝、深さ12㎝の円柱孔があり、その中央に径18.8㎝、深さ1.2㎝、さらにこの中に仏舎利を納めるための径13㎝、深さ5.4㎝の小孔がある。
また、円柱孔には浅い二重の同心円の溝があり、外側に排水するための水抜き孔をきざんでいて、他に例を見ない様式である。
近年、巨勢寺の寺域を確かめるための発掘調査が行われた。寺域は東西約100m、南北約200mと大きな規模をもち、伽藍配置は金堂と塔が横に並ぶ法起寺方式であることが判明したという。講堂跡や回廊跡、瓦窯跡なども検出されている。
巨勢寺跡
巨勢寺跡
巨勢寺跡
巨勢寺跡
大日堂と心礎
大日堂と心礎
心礎
心礎
近鉄吉野線(左)とJR和歌山線(右)に挟まれる三角形状地
近鉄吉野線(左)とJR和歌山線(右)に挟まれる三角形状地


住所 御所市古瀬361
アクセス JR・近鉄 吉野口駅 ~徒歩10分
時間 自由
費用

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